「サザエさんをさがして」みんなが縫えた時代遠く手作り服
サザエさんの時代とは隔世の感があります。50年代には被服費の約3割が「生地・糸類」だったのが、80年には6%に低下。今はわずか1%なんだそうです。
わたしがソーイング(洋裁と呼ぶにはあまりに技術がないので(^_^;)にはまり始めたのは長男が保育園に入園してからですから、90年代半ばくらいです。すでにあの時点で服の手作りは下火だったんですね。
そういえば、働く母が多い環境だったということもあるでしょうけれども、周りに子ども服を手作りしている人はいませんでした。
記事には、「既製服は数が少なく、高かったから、今回の掲載作のように多くの人が生地を買って服を手作りしていた」とありますけど、今や生地代だけでも市販の服を買うより高くなってしまったりしますから。値段を考えたら作るのがばかばかしくもなります。
それでもやっぱり作るのを止めないのは、作ること自体に楽しさを見いだしているから、ということになるんでしょう。
どこで見た記事だったのか忘れましたが。。。(^^;)渋谷駅前にある「マルナン」という生地屋さんご存知ですか?あのマルナンはかなり昔から渋谷で営業してるそうですが、全盛期には朝天井近くまで積み上げられた反物が夕方には膝くらいまでしかなかった、というくらい売れたそうです。また戦後すぐの昭和20年代、文化服装学院には入学希望者が殺到、授業を三部制にしていた時期もあったとか。
あと、これは以前拙宅の掲示板でも書きましたが私の愛読している推理小説は昭和30年代末??昭和40年代が背景のせいか、登場人物に洋装店を経営する女性とかアトリエ勤めのお針子の女の子、というのがしょっちゅう出てきます。洋装店のマダムなんて今では死語ですわね。。。(^^;)
思い起こせば、そういう大手の生地屋でなくてもごく近所に反物の生地を売っている店がありました。○○ボタン店とか。中学生の家庭科の授業に使うブラウス用の生地なんかはそういう近場のお店で調達し、ワンピースみたいな大物を作るときは、町中まで出ていって気に入った物を探した覚えがあります。
推理小説。いいですね。わたしも何か読みたくなりました。洋装店とかお針子って、もちろん今でもありますし、いらっしゃるのですが、なんとなくクラシックな響きがありますね、そういえば。
そういえば、話がずれてしまいますけど、1昨年度の中学校の3学期分広報誌で、とある卒業生の一言コメントに「ゴスロリ系のデザイナーをめざします。夢を固定させてくれた先生方に感謝します」というのを見つけたときは感動しました。
中3といえば、早い子は自分の未来の夢を具体的に描く時期なんですね。がんばってほしいなと思いましたよ。